2011/04/13

地震予知(earthquake prediction)について

地震予知( earthquake prediction )
地震発生前の事象を使って様々な予知方法が明らかになってきている。
それらを使って、予言する人、当たらないじゃないかと怒る人、
恐怖を煽るなと諌める人様々である。

それぞれの方法について説明し個人的な評価を行う。

科学技術が進歩した今、地震予知の精度は高まるばかりで、
多くの人は自分にとっての利益を優先するばかりで
限られた地球の資源や人命がおろそかにしてしまっている。


地震予知の方法
■動物による予知
評価:A
地震前にナマズや動物が怯えたり大移動が起きるのが知られている。

クジラやイルカの座礁
地震の前に日本やオーストラリアの海岸にイルカが打ち上げられている事象が発見された。
コメント:
日本は海に囲まれているため、海溝/プレートの異変を検知することができ、
他の方法(太陽観測等)に比べて時間、場所の精度が高い。

■地震雲
評価:C
地震前に震源地上空に特定パターンの雲が現れることが知られている。

携帯電話の普及や写真データの共有により自分の頭上の雲を報告する事例がたくさんあった。

コメント:
雲は地震が発生する地層から発生する電磁波(地磁気)により発生していることが証明されている。
また、雲のパターンにより電磁波の強度をおおよそ知ることができる。
どんなに風が強かろうと、大地より発生する磁場により形成されるため、背景の流れる
雲と比較しても目立つ存在になっている。

雲のパラメータは地磁気以外に多く存在するためその特定が難しい。
地震未満の地磁気も多く発生するため、精度が悪い。

■地磁気の観測
評価:B
地震の地殻活動そのものから発生する地磁気を観測しようとする方法が提案されている

地磁気計による観測
一般的に量が多いと大地震であることが知られているが、測定ポイントが少なく精度が悪い。

GPS網の乱れによる観測
大規模地震1時間前に地磁気によるGPS網のネットワークのノイズを検出することができる。
GPS衛星軌道まで影響する地磁気のため、大規模地震であることを予知することができる。

コメント:

北大のGPS電波の観測による地震予知
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:Dsonk4EQq-cJ:momijigasa.at.webry.info/201104/article_5.html

■太陽風の観測
評価:B
M8以上の大規模地震の前に太陽風によるエネルギーを地球で受けていることが知られている。

静止衛星による太陽観測
太陽風の元となるフレアや黒点、各種放射線量を常に監視している。
地震前のプロトンとX線の観測
大規模地震発生3日~5日前に普段見られない異常が観測されている。
大規模地震の予知ができる。

コメント:
太陽風の影響は地球全体のイベントであるため、震源地が予測できない。
実際に被害が起きても、自国への被害となることが少ない為、関心が薄い。
巨大地震が起きた後は、同程度の余震が頻繁に起きるため、その後の予知に
利用できない。

太陽風/磁場の説明(京都大学)
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:5b8DU56yGg4J:www-step.kugi.kyoto-u.ac.jp/~machida/Solarwind_Suppl.html
太陽嵐(wiki)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%B5%90
観測データ
NOAA(アメリカ海洋大気圏局)
http://www.swpc.noaa.gov/alerts/alerts_timeline.html
NICT(独立行政法人情報通信研究機構)
http://swc.nict.go.jp/datacenter/

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